第2章 土龍寮 −その1−
土龍寮への入寮は前日までに済ませた。
学園から電車で30分の場所にある。
寮から約10分走った場所にトレーニングに、ちょうどいい公園を見つけた、
コンビニは5分程度か。寮の近辺のチェックは忘れずにってね。
二人部屋で、机、椅子、収用、棚、ユニットバス、エアコンなどが、備え付けられていて快適そうだ。
二つあるうちのどちらを遣うか迷ったけど、先に選んじゃっていいよね。
もう一人は荷物は届いているけど・・・まだ来てないようだ。どんな人だろうな。
そんなこんなで入学式を、迎えることになった。
龍風学園高等部は、男子校で全寮制、今年度から生徒募集を始めた出来立ての学校だ。
つまりは上級生がいない。クラスはA,B,Cと3クラス。
寮の同室になったのは、悠木陽香っていう可愛い感じの子だった。
さらさらした黒髪、色白で黒い瞳、少し大きめの唇はつやつやで、
少年っぽさの残る頬から顎にかけてのライン、首筋の細さ、
柔らかそうな体つき、みずみずしい肌・・・ニコッって笑うと、淡いピンクの薔薇
・・・ゲイになったら受けだよね、うん。僕が押し倒される心配はないだろう。
右を見ても、左を見ても 男、男、男だらけ・・・男子校だから当たり前だが、慣れなければ
オリエンテーションで生徒会役員を、各クラスから3名と学級委員2名、
入学式直後の学力試験で上位5名から選出した。
よりよい学園生活を自分たちで創造し、
より円滑に運ぶため生徒会役員それぞれに補佐をつける。
補佐はお気に入りを、5月の生徒総会までに一人選ぶって事に決まった。
( 第1章〜第3章もくじへ )
学園から電車で30分の場所にある。
寮から約10分走った場所にトレーニングに、ちょうどいい公園を見つけた、
コンビニは5分程度か。寮の近辺のチェックは忘れずにってね。
二人部屋で、机、椅子、収用、棚、ユニットバス、エアコンなどが、備え付けられていて快適そうだ。
二つあるうちのどちらを遣うか迷ったけど、先に選んじゃっていいよね。
もう一人は荷物は届いているけど・・・まだ来てないようだ。どんな人だろうな。
そんなこんなで入学式を、迎えることになった。
龍風学園高等部は、男子校で全寮制、今年度から生徒募集を始めた出来立ての学校だ。
つまりは上級生がいない。クラスはA,B,Cと3クラス。
寮の同室になったのは、悠木陽香っていう可愛い感じの子だった。
さらさらした黒髪、色白で黒い瞳、少し大きめの唇はつやつやで、
少年っぽさの残る頬から顎にかけてのライン、首筋の細さ、
柔らかそうな体つき、みずみずしい肌・・・ニコッって笑うと、淡いピンクの薔薇
・・・ゲイになったら受けだよね、うん。僕が押し倒される心配はないだろう。
右を見ても、左を見ても 男、男、男だらけ・・・男子校だから当たり前だが、慣れなければ
オリエンテーションで生徒会役員を、各クラスから3名と学級委員2名、
入学式直後の学力試験で上位5名から選出した。
よりよい学園生活を自分たちで創造し、
より円滑に運ぶため生徒会役員それぞれに補佐をつける。
補佐はお気に入りを、5月の生徒総会までに一人選ぶって事に決まった。
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第2章 土龍寮 −その2−
生徒会役員に選ばれた黒瀬拓弥、確か公園で走っていたかっこいい子だ、奇遇だなぁ。
ふーん・・・低めで心地よい響きの声だ、話し方もゆったりとしていて落ち着くかも。
ホームルームの自己紹介で、僕は彩音の趣味であるサックスホーンで、
お気に入りの曲を披露した。
2年前、女で一つでヒロちゃんを育てたご褒美として、彩音40歳の誕生日に
約40万円で自分にプレゼントした愛しのサックスホーンだ。
うっ・・・浮いている・・・まずったかなぁ・・・ま、いいさ・・・ぐすん。
学園内にあるカフェテリアを兼ねた食堂は、おしゃれな雰囲気だ、
業者が運営し、学生が利用する時間帯以外は、一般客にも解放されている。
閉ざされた学園内で、外部に触れられる異空間だ。
保護者と学生が、話している場面をよく目にする。
僕は昼休みを、カフェテリアに隣接している木陰で、
噴水と花壇の鮮やかな花々を眺めながら寝転がるのが好きになった。
うん、癒される・・・気持ちいい。
早朝のトレーニングを再開した公園で、クラスメイトを見つけた。
確か・・・・・・黒瀬、ラッキー!使わなきゃ損だよね。
柔軟体操をしていた黒瀬に近づいて、軽く体をほぐしながら、愛想良く誘ってみる。
「黒瀬!おはよう・・・な、よかったら一緒に走らない?一人で走るのも味気ないしさ」
「おはよう、いいぜ鈴木 お前から声かけるなんて珍しいな」
黒瀬は一瞬目を見張り、さわやかに笑った。
うっ、笑うとめちゃくちゃかっこいいじゃん
ん?珍しいのか・・・まずったか・・・
あー・・・ま、誘っちゃったモンはしょうがないか・・・てへっ
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ふーん・・・低めで心地よい響きの声だ、話し方もゆったりとしていて落ち着くかも。
ホームルームの自己紹介で、僕は彩音の趣味であるサックスホーンで、
お気に入りの曲を披露した。
2年前、女で一つでヒロちゃんを育てたご褒美として、彩音40歳の誕生日に
約40万円で自分にプレゼントした愛しのサックスホーンだ。
うっ・・・浮いている・・・まずったかなぁ・・・ま、いいさ・・・ぐすん。
学園内にあるカフェテリアを兼ねた食堂は、おしゃれな雰囲気だ、
業者が運営し、学生が利用する時間帯以外は、一般客にも解放されている。
閉ざされた学園内で、外部に触れられる異空間だ。
保護者と学生が、話している場面をよく目にする。
僕は昼休みを、カフェテリアに隣接している木陰で、
噴水と花壇の鮮やかな花々を眺めながら寝転がるのが好きになった。
うん、癒される・・・気持ちいい。
早朝のトレーニングを再開した公園で、クラスメイトを見つけた。
確か・・・・・・黒瀬、ラッキー!使わなきゃ損だよね。
柔軟体操をしていた黒瀬に近づいて、軽く体をほぐしながら、愛想良く誘ってみる。
「黒瀬!おはよう・・・な、よかったら一緒に走らない?一人で走るのも味気ないしさ」
「おはよう、いいぜ鈴木 お前から声かけるなんて珍しいな」
黒瀬は一瞬目を見張り、さわやかに笑った。
うっ、笑うとめちゃくちゃかっこいいじゃん
ん?珍しいのか・・・まずったか・・・
あー・・・ま、誘っちゃったモンはしょうがないか・・・てへっ
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第2章 土龍寮 −その3−痴漢
寮内でシャワーを浴び朝食を食べて登校した。
気分が悪い。 満員電車内で、痴漢に遭遇。
ガーン!男であるこの僕にだ、悔しくて仕方がない。
僕自身いざって時に、痴漢を撃退できなかった。
落ち込みつつ、怒りと感情の起伏激しく、不機嫌のまま教室に入る。
あぁ こーゆうところ、めちゃ ガキじゃん僕。
僕は昔から、仲良くなった友人に対して、いささか過激にスキンシップしまくるほうだ。
痴漢被害で、マックスになった僕の不機嫌なオーラが、体全体から出るらしく、
心配してくれる新しい友人達に対し、自分の怒りをコントロールできずに、
佐伯と悠木を交互に肩をつかんで揺さぶった。
「痴漢だ」
「え?」
「痴漢にあったんだ。僕は男だよ・・・くそっ」
「あー・・・まぁ今はなぁ 男でも痴漢にあう時代だしぃ」
「うん、弘海なら・・・痴漢にあっても・・・不思議じゃない…か」
チラチラと佐伯と悠木は、顔を見合わせている。
「僕は反撃すらできなかったんだ。悔しい!」
僕はその場で怒りに任せて地団駄を踏む。
「いや、弘海が反撃しても、たぶん相手、喜ぶだけだと思うし・・・」
そんな、複雑そうな顔をするな佐伯。僕はまじなんだゾ、僕は、鼻息荒く詰め寄る。
「痴漢撃退法、何かいい方法ないか?」
「うーん。ま、弘海の場合、ボディガードしてもらって登校するのが、いろんな意味で、平和的で且つ安全じゃないかな、まだ通院してるんだろ。」
悠木ぃー、僕・・・女の子じゃねぇーよ 僕は華奢な悠木の肩を抱き、体重をかける。
「僕、男なのに誰かに守ってもらわにゃ、学校に来れないのかよ。 なさけねぇー、ガックシ」
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気分が悪い。 満員電車内で、痴漢に遭遇。
ガーン!男であるこの僕にだ、悔しくて仕方がない。
僕自身いざって時に、痴漢を撃退できなかった。
落ち込みつつ、怒りと感情の起伏激しく、不機嫌のまま教室に入る。
あぁ こーゆうところ、めちゃ ガキじゃん僕。
僕は昔から、仲良くなった友人に対して、いささか過激にスキンシップしまくるほうだ。
痴漢被害で、マックスになった僕の不機嫌なオーラが、体全体から出るらしく、
心配してくれる新しい友人達に対し、自分の怒りをコントロールできずに、
佐伯と悠木を交互に肩をつかんで揺さぶった。
「痴漢だ」
「え?」
「痴漢にあったんだ。僕は男だよ・・・くそっ」
「あー・・・まぁ今はなぁ 男でも痴漢にあう時代だしぃ」
「うん、弘海なら・・・痴漢にあっても・・・不思議じゃない…か」
チラチラと佐伯と悠木は、顔を見合わせている。
「僕は反撃すらできなかったんだ。悔しい!」
僕はその場で怒りに任せて地団駄を踏む。
「いや、弘海が反撃しても、たぶん相手、喜ぶだけだと思うし・・・」
そんな、複雑そうな顔をするな佐伯。僕はまじなんだゾ、僕は、鼻息荒く詰め寄る。
「痴漢撃退法、何かいい方法ないか?」
「うーん。ま、弘海の場合、ボディガードしてもらって登校するのが、いろんな意味で、平和的で且つ安全じゃないかな、まだ通院してるんだろ。」
悠木ぃー、僕・・・女の子じゃねぇーよ 僕は華奢な悠木の肩を抱き、体重をかける。
「僕、男なのに誰かに守ってもらわにゃ、学校に来れないのかよ。 なさけねぇー、ガックシ」
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第2章 土龍寮 −その4−接近
視線を感じる・・・黒瀬と目が合った。片眉をあげると、こちらに近づいてきた。
「痴漢にあったって?・・・ふーん・・・お姫様も大変だ」
「誰が姫じゃー!パーンチ」
黒瀬の右頬めがけて、パンチを繰り出す・・・
あっさりと避け、腕をつかむとギュッと抱きしめられた。
「えっ、おい、ちょっと待て、黒瀬、何してる。放せバカァ」
必死でもがき、黒瀬の腕から逃れようとするが、かなわず、黒瀬からくっくっと、くぐもった笑いが漏れる。
「やっぱ姫じゃん。 その顔も、体つきも狙われやすそうだし、抱きごごちいいし」
「まじでぇー」
悪乗りした佐伯と悠木に、僕は交互に、ギュッギュッと抱きつかれた・・・怒!
いや、可愛くて華奢な悠木に抱きつかれるのは、嫌じゃないかも・・・うーん微妙・・・。
「僕は、姫じゃない。男なのお・と・こ!」
声を大にして叫ぶ。 あぁ虚しい。聞いてないし・・・
授業をはさんで、休憩時間もその話で盛り上がる。 なんで・・・ねぇ、なんでなの
そんなに面白いか? 僕が、男にしちゃ意気地なしってことが・・・ガーン・・・
自分で言って、自分で落ち込む。
「弘海、ゲイとかバイとか、そういう恋愛感に否定的なの?」
悠木が、顔を覗き込む。 あぁ悠木、そんなに顔、近づけるなよ。キ、キスしたくなる・・・。
「うーん、そういうわけじゃないけど・・・ビデオ見たけど、綺麗だったし」
「うわっ爆弾発言!まじでぇー!・・・ゲイのビデオ見たのかよー、俺にも見せろよ」
佐伯ぃ・・・興奮しすぎだ・・・鼻息、僕にかけるなぁ・・・どっと疲れが。
「そのうちな、亡くなった母の、仕事の参考資料DVDコレクションを整理してて・・・ノーマルのも美丈夫のゲイのも、今は倉庫借りて母の関連はしまいこんでるし。」
「うっわー 弘海ぃ、お前、羨ましい・・・よし決めた、お前の部屋で 『お勉強会』 だ、それ取りに行って持って来いよ絶対な」
佐伯と悠木の顔が、高揚して見えるのは気のせいか・・・お前らそれか・・・そうなのか。
僕をおいて、どんどん決まっていく 『お勉強会』 計画・・・知らないうちに、人数が膨れている。
おい、寮の部屋大きさ考えろよ・・・ちょい聞けって、おい・・・む、空しい・・・。
とうとう昼休みまでその話題かよ・・・昼飯食べながら、落ち込むよ僕は(泣)
( 第1章〜第3章もくじへ )
「痴漢にあったって?・・・ふーん・・・お姫様も大変だ」
「誰が姫じゃー!パーンチ」
黒瀬の右頬めがけて、パンチを繰り出す・・・
あっさりと避け、腕をつかむとギュッと抱きしめられた。
「えっ、おい、ちょっと待て、黒瀬、何してる。放せバカァ」
必死でもがき、黒瀬の腕から逃れようとするが、かなわず、黒瀬からくっくっと、くぐもった笑いが漏れる。
「やっぱ姫じゃん。 その顔も、体つきも狙われやすそうだし、抱きごごちいいし」
「まじでぇー」
悪乗りした佐伯と悠木に、僕は交互に、ギュッギュッと抱きつかれた・・・怒!
いや、可愛くて華奢な悠木に抱きつかれるのは、嫌じゃないかも・・・うーん微妙・・・。
「僕は、姫じゃない。男なのお・と・こ!」
声を大にして叫ぶ。 あぁ虚しい。聞いてないし・・・
授業をはさんで、休憩時間もその話で盛り上がる。 なんで・・・ねぇ、なんでなの
そんなに面白いか? 僕が、男にしちゃ意気地なしってことが・・・ガーン・・・
自分で言って、自分で落ち込む。
「弘海、ゲイとかバイとか、そういう恋愛感に否定的なの?」
悠木が、顔を覗き込む。 あぁ悠木、そんなに顔、近づけるなよ。キ、キスしたくなる・・・。
「うーん、そういうわけじゃないけど・・・ビデオ見たけど、綺麗だったし」
「うわっ爆弾発言!まじでぇー!・・・ゲイのビデオ見たのかよー、俺にも見せろよ」
佐伯ぃ・・・興奮しすぎだ・・・鼻息、僕にかけるなぁ・・・どっと疲れが。
「そのうちな、亡くなった母の、仕事の参考資料DVDコレクションを整理してて・・・ノーマルのも美丈夫のゲイのも、今は倉庫借りて母の関連はしまいこんでるし。」
「うっわー 弘海ぃ、お前、羨ましい・・・よし決めた、お前の部屋で 『お勉強会』 だ、それ取りに行って持って来いよ絶対な」
佐伯と悠木の顔が、高揚して見えるのは気のせいか・・・お前らそれか・・・そうなのか。
僕をおいて、どんどん決まっていく 『お勉強会』 計画・・・知らないうちに、人数が膨れている。
おい、寮の部屋大きさ考えろよ・・・ちょい聞けって、おい・・・む、空しい・・・。
とうとう昼休みまでその話題かよ・・・昼飯食べながら、落ち込むよ僕は(泣)
( 第1章〜第3章もくじへ )
第2章 土龍寮 −その5−確信犯
「痴漢の件さ・・・俺の火龍寮、反対方向だし・・・悠木と弘海じゃ、襲ってくださいって 拍車かけてるようなもんだしな」
「俺が守ってやろうか、お姫様? 条件付だけど」
食後の珈琲を、飲んでいた黒瀬が、含み笑いをして僕の顔を覗き込む。
姫って言うな! 条件って何だよ毒づくと
僕をおいて、盛り上がってる佐伯たちの方を見やると、顎でしめし
「じゃ、ちょっと付き合え、 手伝って欲しい事があるんだ。暇だろ」
「わかった」
急ぎの用事があるのか、そうならそうと早く言えよ。
ガシッと腕をつかまれ、連れて行かれた先は・・・・・・・・・・・・生徒会室!
「えっ、ちょっと待って、手伝いって ええっ」
背中に冷たい汗が、つぅーっと落ちた。
「ささ、入って入って」
黒瀬はニヤッっと笑って、生徒会室に押しこんだ。
そうだった、黒瀬って生徒会役員じゃん・・・・・・・・・あぁ僕のバカバカ。
「おま、黒瀬・・・手伝いって、この 補佐(てつだい) かよ」
わめく僕の肩を、両手でガシッとホールドし、僕の目を覗き込む
「騙してないぜ、手伝って欲しいって言ったし、 鈴木もわかったって言ったし、男に二言は無いはずっしょ」
「うぐっ、いや、それはー、 勘違いして安請け合いを・・・僕はそんなぁ無理だし・・・」
ここで逃げ出せば、黒瀬の面子潰れるか・・・それは、まずいよなやっぱ・・・
「お・て・つ・だ・いダゼ、何も責任なんて、押し付けないしさ」
押せ押せって感じだよ黒瀬、何でそんな必死こいてんだよ。
「うっ、そう、そうだよな・・・わかった・・・やるよ、」
僕はしぶしぶ頷く。
「俺が、責任もって送ってくし、善処するよ。決まりナ」
黒瀬は、じっと俺の顔を見つめると、耳元で囁く。
うっ・・・耳に息を吹きかけるなよ、変な感じする・・・やべぇ僕、顔赤いかも。
黒瀬は、向き直ると生徒会長に
「俺の 補佐(パートナー) コレ」
さわやかな微笑で報告した。
コラっ黒瀬、 僕を 後ろから抱きしめるなってば・・・
何とか腕を振り払おうともがくが、黒瀬の腕はビクともしない。
くっくっとくぐもった笑いに 顔を上げると、生徒会長のあきれた顔が・・・
「黒瀬、口説くなら他でやれ、 鈴木弘海君だね。僕が生徒会長の 椎崎仁(ひとし) だ。 よろしく頼むよ。」
( 第1章〜第3章もくじへ )
「俺が守ってやろうか、お姫様? 条件付だけど」
食後の珈琲を、飲んでいた黒瀬が、含み笑いをして僕の顔を覗き込む。
姫って言うな! 条件って何だよ毒づくと
僕をおいて、盛り上がってる佐伯たちの方を見やると、顎でしめし
「じゃ、ちょっと付き合え、 手伝って欲しい事があるんだ。暇だろ」
「わかった」
急ぎの用事があるのか、そうならそうと早く言えよ。
ガシッと腕をつかまれ、連れて行かれた先は・・・・・・・・・・・・生徒会室!
「えっ、ちょっと待って、手伝いって ええっ」
背中に冷たい汗が、つぅーっと落ちた。
「ささ、入って入って」
黒瀬はニヤッっと笑って、生徒会室に押しこんだ。
そうだった、黒瀬って生徒会役員じゃん・・・・・・・・・あぁ僕のバカバカ。
「おま、黒瀬・・・手伝いって、この 補佐(てつだい) かよ」
わめく僕の肩を、両手でガシッとホールドし、僕の目を覗き込む
「騙してないぜ、手伝って欲しいって言ったし、 鈴木もわかったって言ったし、男に二言は無いはずっしょ」
「うぐっ、いや、それはー、 勘違いして安請け合いを・・・僕はそんなぁ無理だし・・・」
ここで逃げ出せば、黒瀬の面子潰れるか・・・それは、まずいよなやっぱ・・・
「お・て・つ・だ・いダゼ、何も責任なんて、押し付けないしさ」
押せ押せって感じだよ黒瀬、何でそんな必死こいてんだよ。
「うっ、そう、そうだよな・・・わかった・・・やるよ、」
僕はしぶしぶ頷く。
「俺が、責任もって送ってくし、善処するよ。決まりナ」
黒瀬は、じっと俺の顔を見つめると、耳元で囁く。
うっ・・・耳に息を吹きかけるなよ、変な感じする・・・やべぇ僕、顔赤いかも。
黒瀬は、向き直ると生徒会長に
「俺の 補佐(パートナー) コレ」
さわやかな微笑で報告した。
コラっ黒瀬、 僕を 後ろから抱きしめるなってば・・・
何とか腕を振り払おうともがくが、黒瀬の腕はビクともしない。
くっくっとくぐもった笑いに 顔を上げると、生徒会長のあきれた顔が・・・
「黒瀬、口説くなら他でやれ、 鈴木弘海君だね。僕が生徒会長の 椎崎仁(ひとし) だ。 よろしく頼むよ。」
( 第1章〜第3章もくじへ )
第2章 土龍寮 −その6−下校
昼休みが終わるチャイムが・・・
「そう、むくれるなって、俺は鈴木がよかったんだし」
黒瀬は、僕の髪をグシャって撫でる。
「僕のどこが気に入ったのさ」
ドキッ・・・・・・あぁ黒瀬、 僕がよかったなんて、変に誤解される言いかたすんな。
「うーん、小動物のように、くるくる変わる表情と、ドジなところかな。 見てるだけで楽しい」
「ガーン!・・・・・・パーンチ」
へなちょこな僕のパンチは、黒瀬に笑われながらつかまれて、ギュって抱きしめられる。
「僕、ペットじゃないし」
黒瀬の腕の中から抗議する。 うーん黒瀬、 なんでそんな嬉しそうなんだよ。
男の僕を、抱きしめて嬉しがるなよ・・・まるでゲイみたいジャン。
まさかな・・・あぁ僕、ゲイビデオなんか見たから、思考が変なのか。
脳裏に、美丈夫同士の濃厚な抱擁と、キスシーンがグルグル回り始め・・・
やべぇ・・・それ以上思い出すな、愛し合ってるシーンなんて思い出したら、
完璧に勃起しちまう・・・急激に熱が下半身に集まってきた・・・っていうか全身熱い。
何とか気を紛らわせなきゃ・・・僕の下半身の反応、黒瀬にバレたくない。
「な、おい、黒瀬、いい加減放せよ」
視線を感じる・・・やべぇ・・・・・・黒瀬は、意味ありげな視線を向けつつ、あっさりと離れた。
表情を伺うも・・・おい黒瀬、なんで表情無くなってるんだ。わけわかんねーやつ。
あ、それとも、反応しちゃったのがバレて、僕が変態って思われたのか、
男に抱きしめられて、感じて勃起した変態って・・・
ガーン・・・それもショックだ、落ち込むし僕。
放課後、生徒会室で、黒瀬に言われ雑用をこなし、本日の業務終了。
黒瀬は、約束通りボディーガードしてくれるようだ。
電車の窓から、差し込む夕日に照らされて、オレンジ色に染まった黒瀬の顔が、
とても綺麗で我慢ができず、携帯で写真を撮った。
「俺に惚れたか」
黒瀬は、片眉を上げて苦笑し耳元で囁いた。
「さぁーねぇ」
肩を竦めた・・・赤面したのを、夕陽で誤魔化せるかなって思いながら。
( 第1章〜第3章もくじへ )
「そう、むくれるなって、俺は鈴木がよかったんだし」
黒瀬は、僕の髪をグシャって撫でる。
「僕のどこが気に入ったのさ」
ドキッ・・・・・・あぁ黒瀬、 僕がよかったなんて、変に誤解される言いかたすんな。
「うーん、小動物のように、くるくる変わる表情と、ドジなところかな。 見てるだけで楽しい」
「ガーン!・・・・・・パーンチ」
へなちょこな僕のパンチは、黒瀬に笑われながらつかまれて、ギュって抱きしめられる。
「僕、ペットじゃないし」
黒瀬の腕の中から抗議する。 うーん黒瀬、 なんでそんな嬉しそうなんだよ。
男の僕を、抱きしめて嬉しがるなよ・・・まるでゲイみたいジャン。
まさかな・・・あぁ僕、ゲイビデオなんか見たから、思考が変なのか。
脳裏に、美丈夫同士の濃厚な抱擁と、キスシーンがグルグル回り始め・・・
やべぇ・・・それ以上思い出すな、愛し合ってるシーンなんて思い出したら、
完璧に勃起しちまう・・・急激に熱が下半身に集まってきた・・・っていうか全身熱い。
何とか気を紛らわせなきゃ・・・僕の下半身の反応、黒瀬にバレたくない。
「な、おい、黒瀬、いい加減放せよ」
視線を感じる・・・やべぇ・・・・・・黒瀬は、意味ありげな視線を向けつつ、あっさりと離れた。
表情を伺うも・・・おい黒瀬、なんで表情無くなってるんだ。わけわかんねーやつ。
あ、それとも、反応しちゃったのがバレて、僕が変態って思われたのか、
男に抱きしめられて、感じて勃起した変態って・・・
ガーン・・・それもショックだ、落ち込むし僕。
放課後、生徒会室で、黒瀬に言われ雑用をこなし、本日の業務終了。
黒瀬は、約束通りボディーガードしてくれるようだ。
電車の窓から、差し込む夕日に照らされて、オレンジ色に染まった黒瀬の顔が、
とても綺麗で我慢ができず、携帯で写真を撮った。
「俺に惚れたか」
黒瀬は、片眉を上げて苦笑し耳元で囁いた。
「さぁーねぇ」
肩を竦めた・・・赤面したのを、夕陽で誤魔化せるかなって思いながら。
( 第1章〜第3章もくじへ )






















