葵―春物語 1−16
夜飯の煮込みうどんは旨かった。
はらわたに染み渡るように・・・うーん満足♪
シャワーを浴びて、さっぱりした。
バスローブを借りて、檜さんのベットで、ウトウトと眠り込んだ。
翌日早く眼が覚めた俺は、横に眠る檜にドキドキだ。
美しい横顔に体が熱くなる。
起きなきゃ、とにかく起きなきゃ。
そぉっと、ベットを抜け出して、バスローブのまま窓際まで移動した。
薄暗い・・・雨がしとしと降っている。
壁掛け時計は午前5時をさしていた。 うーんまだちょっと早いけど・・・でもなぁ。
檜の部屋を抜け出した。
桐の部屋に置きっぱなしだろう服と携帯を取りに行くのも、ためらわれた。
階下に降り、リビングに入った。
リビングから見える、西洋風の庭は、薄暗い中に雨に打たれ、幻想的な風景だ。
俺は、引き寄せられる様に、リビングから庭に通ずるドアを開け、フラフラと歩き出した。
苔むす木々の間を歩く・・・しとしと雨に打たれながら・・・
雨水が体温を奪っていく・・・
不思議な気分だった。 高揚する 気分のまま行動する。
小池の周りの空間で、空を見上げて 両腕を空に向かってY字に上げて ぐるぐると回った。
そのまま仰向けに倒れた。
空から雨の粒が俺に向かって降ってくる。
自分がこの幻想的な絵の中に溶け込んだ気がして・・・そのまま眼を閉じた。
どれ位そこにそうしていたんだろう・・・騒がしく俺を呼んでいる声が近付いてきた。
「あ、あおい!! あおいぃ!! こんな所で何やってんだ!! お前は!!」
ゆっくり眼を開けると、心配そうな檜と 桐の顔がドアップだった。
苦しいくらいに檜に抱きしめられ、抱き上げられた・・・
「・・・・・」
何やってた・・・って俺・・・うーん、なんだろ・・・・・・理由なんて無い。
ただ何となく・・・かな。
苦笑するしかない。
俺は雨に濡れた檜の前髪を震える手で触れた・・・
雨が髪から滴って妙に艶っぽくて・・・そうせずにいられなかったんだ。
「兄貴とにかく、中へ」
「あぁ」
早急にバスルームに連れて行かれ、体を温められた。
「葵、俺がどんなに肝を冷したかわかるか? ったく」
「ごめんなさい 俺・・・」
「服や携帯があるのに 葵が家の中にどこにも居ないとわかって、本当に命が縮まったよ」
温まると、リビングに連れて行かれ、そこで待っていた桐に、
温かい飲み物を、渡された。
ホットミルクに蜂蜜を垂らした飲み物だった。 旨い・・・
雨に打たれてそれほど時間が過ぎてなかったのか 熱を出さなかったのは幸いだった。
俺、結構丈夫に出来てんだなぁ・・・などと、溜息を付いた。
いや、別に学校を休みたかったって、わけじゃない。
檜は俺を引き止めたが、でも、やっぱ学校行くからと、7時には家へ送ってもらい、
準備して、いつも通りに登校した。
教室内もいつも通りのはずなんだけど、何だかいつもと違って見えた。
違うクラスだってのに、副部長の桐が わざわざ俺の様子を見に来た。
心配性だなぁ・・・俺、本当に大丈夫だって。
俺の周りのダチ達はいつもの様に女の話で盛り上がっている。
話を合わせながら、その輪の中に入るのが、今日はためらわれた。
色褪せて見えるのは何故だろう。
何をやっても無気力・・・やる気が起こらない・・・なんでだ、俺。
「大丈夫〜葵ちゃん♪」
俺の肩にずうずうしく腕を回し、しな垂れかかってくるのは、ダチの幸久(ゆきひさ)だ。
「だりーんだ、よせ」
「マジ、葵 大丈夫かよ・・・何、休み中 女とアレか?」
「あー・・・まぁ」
「マジ〜〜〜! いいよなぁ・・・俺も早く やりてえぇ〜〜」
ダチの間で俺は、ベッピンの彼女持ちって事になってる。
話を合わせているうちに、つい見栄をを張っちまったんだ、しょうがねぇだろ。
まぁ、桐にはバレてたし・・・俺の嘘を信じてる奴 どの位いるんだか・・・微妙なところだ。
熱は出てないにしろ、今日は体の調子が悪いのは嘘じゃない。
マジにダルイ・・・原因は雨に打たれたからじゃなく、檜とエッチしまくった事だけどな。
それを知ってるのは、俺と檜と桐だけだ。
俺は机に突っ伏したまま、動く気がしない。
「なぁ、保健室連れてってやるよ、マジ具合悪そうじゃん葵」
「あー、いい・・・動くのも嫌だ」
「だったらなおさら、連れてかなきゃ、おい手伝え」
親切心を起こした委員長と幸久が、俺の脇の下を肩にかけ、二人がかりで保健室まで・・・
保健室のベットに強制的に寝かされた・・・
「おとなしく寝てろよ、葵 いいな」
「わかった」
無駄にエネルギーを消耗したくなくて、俺は うなずいた。
ま、いいか・・・ ありがたく目を閉じると すぐに睡魔が襲ってきた。
いつの間にか寝てしまったらしい。
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はらわたに染み渡るように・・・うーん満足♪
シャワーを浴びて、さっぱりした。
バスローブを借りて、檜さんのベットで、ウトウトと眠り込んだ。
翌日早く眼が覚めた俺は、横に眠る檜にドキドキだ。
美しい横顔に体が熱くなる。
起きなきゃ、とにかく起きなきゃ。
そぉっと、ベットを抜け出して、バスローブのまま窓際まで移動した。
薄暗い・・・雨がしとしと降っている。
壁掛け時計は午前5時をさしていた。 うーんまだちょっと早いけど・・・でもなぁ。
檜の部屋を抜け出した。
桐の部屋に置きっぱなしだろう服と携帯を取りに行くのも、ためらわれた。
階下に降り、リビングに入った。
リビングから見える、西洋風の庭は、薄暗い中に雨に打たれ、幻想的な風景だ。
俺は、引き寄せられる様に、リビングから庭に通ずるドアを開け、フラフラと歩き出した。
苔むす木々の間を歩く・・・しとしと雨に打たれながら・・・
雨水が体温を奪っていく・・・
不思議な気分だった。 高揚する 気分のまま行動する。
小池の周りの空間で、空を見上げて 両腕を空に向かってY字に上げて ぐるぐると回った。
そのまま仰向けに倒れた。
空から雨の粒が俺に向かって降ってくる。
自分がこの幻想的な絵の中に溶け込んだ気がして・・・そのまま眼を閉じた。
どれ位そこにそうしていたんだろう・・・騒がしく俺を呼んでいる声が近付いてきた。
「あ、あおい!! あおいぃ!! こんな所で何やってんだ!! お前は!!」
ゆっくり眼を開けると、心配そうな檜と 桐の顔がドアップだった。
苦しいくらいに檜に抱きしめられ、抱き上げられた・・・
「・・・・・」
何やってた・・・って俺・・・うーん、なんだろ・・・・・・理由なんて無い。
ただ何となく・・・かな。
苦笑するしかない。
俺は雨に濡れた檜の前髪を震える手で触れた・・・
雨が髪から滴って妙に艶っぽくて・・・そうせずにいられなかったんだ。
「兄貴とにかく、中へ」
「あぁ」
早急にバスルームに連れて行かれ、体を温められた。
「葵、俺がどんなに肝を冷したかわかるか? ったく」
「ごめんなさい 俺・・・」
「服や携帯があるのに 葵が家の中にどこにも居ないとわかって、本当に命が縮まったよ」
温まると、リビングに連れて行かれ、そこで待っていた桐に、
温かい飲み物を、渡された。
ホットミルクに蜂蜜を垂らした飲み物だった。 旨い・・・
雨に打たれてそれほど時間が過ぎてなかったのか 熱を出さなかったのは幸いだった。
俺、結構丈夫に出来てんだなぁ・・・などと、溜息を付いた。
いや、別に学校を休みたかったって、わけじゃない。
檜は俺を引き止めたが、でも、やっぱ学校行くからと、7時には家へ送ってもらい、
準備して、いつも通りに登校した。
教室内もいつも通りのはずなんだけど、何だかいつもと違って見えた。
違うクラスだってのに、副部長の桐が わざわざ俺の様子を見に来た。
心配性だなぁ・・・俺、本当に大丈夫だって。
俺の周りのダチ達はいつもの様に女の話で盛り上がっている。
話を合わせながら、その輪の中に入るのが、今日はためらわれた。
色褪せて見えるのは何故だろう。
何をやっても無気力・・・やる気が起こらない・・・なんでだ、俺。
「大丈夫〜葵ちゃん♪」
俺の肩にずうずうしく腕を回し、しな垂れかかってくるのは、ダチの幸久(ゆきひさ)だ。
「だりーんだ、よせ」
「マジ、葵 大丈夫かよ・・・何、休み中 女とアレか?」
「あー・・・まぁ」
「マジ〜〜〜! いいよなぁ・・・俺も早く やりてえぇ〜〜」
ダチの間で俺は、ベッピンの彼女持ちって事になってる。
話を合わせているうちに、つい見栄をを張っちまったんだ、しょうがねぇだろ。
まぁ、桐にはバレてたし・・・俺の嘘を信じてる奴 どの位いるんだか・・・微妙なところだ。
熱は出てないにしろ、今日は体の調子が悪いのは嘘じゃない。
マジにダルイ・・・原因は雨に打たれたからじゃなく、檜とエッチしまくった事だけどな。
それを知ってるのは、俺と檜と桐だけだ。
俺は机に突っ伏したまま、動く気がしない。
「なぁ、保健室連れてってやるよ、マジ具合悪そうじゃん葵」
「あー、いい・・・動くのも嫌だ」
「だったらなおさら、連れてかなきゃ、おい手伝え」
親切心を起こした委員長と幸久が、俺の脇の下を肩にかけ、二人がかりで保健室まで・・・
保健室のベットに強制的に寝かされた・・・
「おとなしく寝てろよ、葵 いいな」
「わかった」
無駄にエネルギーを消耗したくなくて、俺は うなずいた。
ま、いいか・・・ ありがたく目を閉じると すぐに睡魔が襲ってきた。
いつの間にか寝てしまったらしい。
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