葵―春物語 2−6
心地よい気配がする・・・
暖かで、安らかな気分になる・・・誰・・・信井かな・・・
重く感じる目蓋をゆっくりと開けた。
俺はログハウスの中にいた。
あれ?
ログハウスのベットの上だ・・・
隣には裸の男が寝ている!!
健康的に焼けた肌の男だ・・・広い背中の・・・
顔は見えない・・・
おかしい、だって俺確か・・・保健室のベットで寝てるはずジャン。
ここ何処だよ。
そっとベットを抜け出そうとした。
もぞもぞと、這い出て、床に足をつけた。
俺は逃げ出した。
だって俺・・・俺・・・やっと信井の事が好きなんだって自覚したのに。
他の男と寝てるなんて、信じられない!!
俺はバカだ!! なんて事しちゃったんだよ!!
ログハウスのドアを開けると、薄暗く寒い痛い・・・肌に当たるのは・・・雪?!
痛さに自分の体を見ると、全裸だった。
外は吹雪いている。
「そんなかっこうで、何処へ行くつもりだ? 服を着てても、吹雪の中に出て行くなんて自殺行為だぞ、戻れよ」
ビクッ・・・その声は・・・
俺はゆっくりと振り向くと・・・信井?!
信井だ!!
俺は抱きついた!!
信井は笑い声を上げて、ドアを閉めた。
俺を抱きしめながら、キスをした。
俺は嬉しかった・・・嬉しくて涙が出た。
幸せな気持ちになった・・・俺、信井が好きなんだ!!
あれ・・・でも変だ・・・何で・・・
俺いつ・・・信井に告白したんだっけ?
それに信井は・・・何と言って俺を受け入れてくれたんだ?・・・おかしい。
だって俺・・・記憶にない・・・そんな大切な記憶が、ないなんておかしい。
それに・・・春だったはずなのに・・・何で吹雪?
これ変だ・・・絶対おかしい・・・変だ!!!
俺は信井のキスを解き、暴れた・・・
目に映ったのは・・・檜!!
えっ!! 嫌だ、離してくれ!!
「愛してるよ、葵 俺から離れようなんて許さない」
俺は暴れた・・・俺は、信井が好きなんだ!! 離して!!
「やだ、離して 嫌、檜さん 離して、やだぁっ!! 俺 信井が好きなんだ、離して!!」
再び、ぎゅっと抱きしめられた・・・俺は・・・暴れた・・・離して、離して! 俺を放してよ!!
「あおい・・・あおい・・・あおい・・・あおい・・・」
揺さぶられる・・・あれっ・・・離して・・・助けて・・・誰か・・・信井・・・
「葵! おい葵! しっかりしろ、大丈夫か 葵!!」
泣きながら、俺は、抱きしめる男の胸を叩いた。
叩く手首を両手とも捕まえられ、俺の自由はなくなった。
「あおい! おい 葵ってば!! おい、俺だ 信井だって、おい葵!!」
「し、い? 信井?・・・信井!!」
俺は泣きながら縋りつき・・・信井は無言で俺を抱きしめた。
俺の背中を擦りながら、信井は ただ黙って抱きしめてくれている。
あれは・・・何だ・・・夢?
俺・・・何であんな夢を見たんだ?
何で・・・男と同じベットで寝ている夢なんて・・・
信井は優しい。
俺にとても優しく接してくれている。
でも・・・
俺は、信井の体から離れようと・・・手で信井の胸を押した。
「葵? どうした」
「ごめん・・・ありがと・・・信井・・・俺、変な夢 見ちゃって・・・さ」
「・・・そうか」
「ん」
「俺を呼んでたろ、葵」
「・・・・・・っ・・・!!!」
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暖かで、安らかな気分になる・・・誰・・・信井かな・・・
重く感じる目蓋をゆっくりと開けた。
俺はログハウスの中にいた。
あれ?
ログハウスのベットの上だ・・・
隣には裸の男が寝ている!!
健康的に焼けた肌の男だ・・・広い背中の・・・
顔は見えない・・・
おかしい、だって俺確か・・・保健室のベットで寝てるはずジャン。
ここ何処だよ。
そっとベットを抜け出そうとした。
もぞもぞと、這い出て、床に足をつけた。
俺は逃げ出した。
だって俺・・・俺・・・やっと信井の事が好きなんだって自覚したのに。
他の男と寝てるなんて、信じられない!!
俺はバカだ!! なんて事しちゃったんだよ!!
ログハウスのドアを開けると、薄暗く寒い痛い・・・肌に当たるのは・・・雪?!
痛さに自分の体を見ると、全裸だった。
外は吹雪いている。
「そんなかっこうで、何処へ行くつもりだ? 服を着てても、吹雪の中に出て行くなんて自殺行為だぞ、戻れよ」
ビクッ・・・その声は・・・
俺はゆっくりと振り向くと・・・信井?!
信井だ!!
俺は抱きついた!!
信井は笑い声を上げて、ドアを閉めた。
俺を抱きしめながら、キスをした。
俺は嬉しかった・・・嬉しくて涙が出た。
幸せな気持ちになった・・・俺、信井が好きなんだ!!
あれ・・・でも変だ・・・何で・・・
俺いつ・・・信井に告白したんだっけ?
それに信井は・・・何と言って俺を受け入れてくれたんだ?・・・おかしい。
だって俺・・・記憶にない・・・そんな大切な記憶が、ないなんておかしい。
それに・・・春だったはずなのに・・・何で吹雪?
これ変だ・・・絶対おかしい・・・変だ!!!
俺は信井のキスを解き、暴れた・・・
目に映ったのは・・・檜!!
えっ!! 嫌だ、離してくれ!!
「愛してるよ、葵 俺から離れようなんて許さない」
俺は暴れた・・・俺は、信井が好きなんだ!! 離して!!
「やだ、離して 嫌、檜さん 離して、やだぁっ!! 俺 信井が好きなんだ、離して!!」
再び、ぎゅっと抱きしめられた・・・俺は・・・暴れた・・・離して、離して! 俺を放してよ!!
「あおい・・・あおい・・・あおい・・・あおい・・・」
揺さぶられる・・・あれっ・・・離して・・・助けて・・・誰か・・・信井・・・
「葵! おい葵! しっかりしろ、大丈夫か 葵!!」
泣きながら、俺は、抱きしめる男の胸を叩いた。
叩く手首を両手とも捕まえられ、俺の自由はなくなった。
「あおい! おい 葵ってば!! おい、俺だ 信井だって、おい葵!!」
「し、い? 信井?・・・信井!!」
俺は泣きながら縋りつき・・・信井は無言で俺を抱きしめた。
俺の背中を擦りながら、信井は ただ黙って抱きしめてくれている。
あれは・・・何だ・・・夢?
俺・・・何であんな夢を見たんだ?
何で・・・男と同じベットで寝ている夢なんて・・・
信井は優しい。
俺にとても優しく接してくれている。
でも・・・
俺は、信井の体から離れようと・・・手で信井の胸を押した。
「葵? どうした」
「ごめん・・・ありがと・・・信井・・・俺、変な夢 見ちゃって・・・さ」
「・・・そうか」
「ん」
「俺を呼んでたろ、葵」
「・・・・・・っ・・・!!!」
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